
社会に求められる企業を目指して
前代表の稲垣や数人の同志と共に半導体製造装置関連メーカーからスピンアウトし、第二創業してから現在に至るまで、研究開発型ベンチャー企業の宿命とはいえ、幾度となく危機に直面いたしました。しかし、株主様、お取引先様および関係者の皆さまの絶大なる支援により今日まで事業を続けられましたことをまずは厚く御礼申し上げます。
さて、当社は現在、「光触媒脱臭機」と「半導体関連」の2つの事業を軸に展開しておりますが、5年後、10年後を見据えて新たな事業へのチャレンジを行っています。それは血液を用いた「がんスクリーニング事業」と光触媒除菌脱臭を採用した「空気清浄器機レンタル事業」であり、前者は臨床試験段階、後者はマーケティングテスト段階にあります。2つの事業は一見何ら関連性がないものと思われるかもしれませんが、ともに近年の社会生活の中でクローズアップされてきた問題・課題であり、かつ当社の主軸事業の技術にヒントを得たものです。また2つとも課題解決には価格がポイントとなりますので、安価で提供できるようにすることを命題として研究を進め、大きな成果を得てまいりました。
また、空気清浄器機レンタル事業では、女性に活躍の場が広がれば良いと考え、女性が気軽にFC店となれるよう、その目線で考え取組んでおります。
いずれの事業もすでに日本を代表する巨大企業が参入している分野ですが、ベンチャーならではのスピードと専門性を最大限活用して、「社会に求められる企業」を目指して引続き邁進していく所存ですので、今後とも変わらぬご支援の程、よろしくお願いいたします。
最後に、今般当社の「がんスクリーニング事業」が、経済産業省の平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業の一つに採択されました。今後3年に渡る国からの支援により、がんスクリーニングの研究を千葉県がんセンター、神奈川県立がんセンターと共同で進めてまいります。今後収益を生む事業としてしっかりと展開して参りますので、是非ご期待ください。
2016年11月1日
代表取締役 加藤 桂